プレスフィットBBについて、つらつらと

自転車 全般
12 /09 2015
今回はプレスフィット式BBについて、MTBer目線で個人的に思ったことをテキトーに書いています。
色々な意見がると思いますので、気に入らなければ見ないで(笑)。

ちょっと前、話題になった新しいBBの規格「T47」。
早い話がPF(プレスフィット)30 BBと同サイズで、スレッド化されたBBの規格です。

因みにプレスフィットとは日本語で「圧入」のこと、スレッドとは「ネジ」のことですね。

T47_BB_SHEET_A1.jpg

細かいことは置いて於いて、
僕等サンデーライダーにしてみれば、スレッド式BB回帰への流れは歓迎出来るかなと!!

MTBのBBを外すと、泥や泥水が入っていて当たり前。
スレッド式なら、工具さえあれば躊躇することなく整備が出来ますよね。


しかしプレスフィット式だと、ベアリングを抜くにも圧入するにも特殊な工具が必要。
何度もベアリングを入れ替えれば、どうしても勘合部が「ふけて」しまう。
※「ふける」→BBシェルが拡がって勘合が緩くなる。

増して、アルミやカーボン等のスチールよりも柔らかい材質のフレームだと、
勘合部の不具合を起因とする、軋み音などの「異音」に悩まされることも多いでしょう。

その対策が、シムテープって言うのもねえ...


ただプレスフィット式のBBが、単純に劣るという訳でもなさそうです。
フリースタイル用のBMXは古くはアメリカンBB、現在の主流はMID BB、スパニッシュBBといずれもプレスフィット式です。

BBシェルの拡がりに関しても、レース用のBMXフレームを除いて多くのBMXはスチール製フレームですから、
他の素材に比べて「ふけ」難いですし、例え「ふけて」しまってもインロー部にケガキ針で均等に3か所打痕を付ければ、
ほぼ問題ないでしょう。

そしてそれ以上に理にかなっているのは、左右のベアリング間にカラー(スペーサー)が入っていることです。
これによりクランクの左右横方向から締め付けても、ベアリングのインナーレース間のクリアランスは確保できるのです。

上記の件は、ロード、MTB等のスレッド式、プレスフィット式BB共に採用されていないのは、僕的には謎です。
一般的な工業分野的には、このような使い方が常識だからです。

想像するに、フレームの個体差によりスペーサーの寸法は変わりますから、
そうしたら自転車屋さんも最低限、ベンチレース程度の加工機は備えていなければ対応出来ないからなのでしょう。

もしも、BBの機能を本当の意味で追求するのであれば、
セラミック・ベアリングとかよりも、まず適正な寸法のスペーサーを入れる方が先なんじゃないかと思うんですけどね...

余談ですが、某一流ベアリングメーカーの技術者に直接伺ったのですが、
自転車のハブやBBへのセラミック・ベアリングの使用は、お勧めできませんとの回答を頂きました(滝汗)。

上記を踏まえると、
MTB以上にタフな使われ方をするBMXでも浸透しているので、使い方次第ではプレスフィット式優位ってこともある訳です。

MID BB 22mmスピンドル
DSCF1004.jpg


それともう一つ、
BB30 は敬遠されつつあるけど、BB86 に関してはMTBでも新たに採用しているフレームもあるようです。

BB30 はBB幅68mmのまま剛性を上げるために、シャフト径を30mmに拡大しています。
要は、BB幅は狭いまま、シャフト径を太く薄くすることで剛性を上げると言う考えです。

しかしシマノは異なる考えのようで、全く見向きもしなかった...

それに対しBB86 に関しては、シマノも素早く反応しています。
BB86 は簡単に言えば、ホローテックⅡで外側に出いていたベアリングをBBシェルを延長して包み込んだようなもの。

どうやらシマノの回答は、BBの支持剛性を上げるには、
シャフトを狭いまま大径化するよりも、ベアリングの幅を広くする方が正解という考えのようです。

以上は、BB86 の BB30 に対しての優位性ですが、プレスフィット式そのもののネガな部分は在る訳です。
しかし、MTBフレームでも新たに採用している物もある、何故か?

以下が、一つの回答のようです。

それは同じBB幅だと仮定すると、外側にベアリングが付くホローテックⅡよりも、
ベアリングが内部に付く分プレスフィット式の方が、BBシェル幅(BBのパイプの長さが)が広く出来ます。

下の画像は、BB幅自体が異なるのであくまでもイメージです
BBシェルが広ければ、チェーン・ステイ(以下CS)の取り付け幅も広く取れる訳です。

ホローテックⅡはベアリングが外側に付くので、同じBB幅ならBBシェルの幅は狭くなり、CSを外側に出せない。
2_20151209204535a8a.jpg


プレスフィット式はベアリングが内部にあるので、BBシェル幅一杯までCSを外側に寄せることが可能。
1_20151209204552e3c.jpg


そう、副次的にプレスフィット式BBの方が、左右のチェーン・ステイを拡げて溶接出来る訳です。
チェーン・ステイが拡がるので、より太いタイヤが履けたり、リア・センターを詰めることが出来る。

最近のムーブメントの一つであるミッドファット規格にとっては、重要なメリットとも取れる訳です。
MTBに関しては、このような規格の副次的な利用法も在るのですね。

このような解釈を思い付かなかった僕にとっては、目から鱗でした...
まだまだ視野が狭いなあと、痛感しました。

まあ上記で書いた通り、プレスフィット式故のネガな部分は少なからずとも残る訳で、何を優先させるか?なのかな。
僕は用途的にも、断然スレッド式がありがたいと思いますけど♪

それでもBBシャフト径が24mmで不満って人には、BB386 だあね。

hashtagg-crankset.jpg

そんな BB30 規格のトライアル用クランクセットを出しているのは、HASHTAGG。
変態過ぎて、もはや素敵♪

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