シマノ・シャドーRD+ スタビライザーSWの交換
正月休みにトレイルを走っていて、リアディレイラーのスタビライザーのスイッチ(以下SW)を折りました。
落ち葉に隠れていた枝がディレイラーとスプロケットの間に飛び込んで挟まり、SWが折れたのです。

近年リア・スプロケットの大径化に伴い、フロント・シングルとは言えキャパシティーの関係で、ロングケージに近い長さになって来ています。
これはあくまでも個人的見解なのですが、ケージが長いと落ち枝を”拾って”しまい易いような気がするんですよね。
と言うのも、この部分に枝が飛び込んだのは一度や二度ではないので...

お世話になっているショップに部品を発注して貰い、数日で部品が届きました。
こういう時、シマノで良かったと思える時です。
部品の内容は、スタビライザーのSWとサークリップです。
因みに値段は、387円でした。

さて、部品の交換を始めましょう。
先ずはスタビライザー部のカバーを3本のボルトを緩めて外します。
シール用のリングが入っているので、紛失しないように。

スタビライザーの構造はシンプルで、ワンウエイ・クラッチの付いたニードルベアリングと、フリクションを調整するバンドとアジャスターから構成されています。

次いで、このユニットを外します。
上に真っ直ぐ引き抜くと、ユニット全体が外れます。

スタビライザーのSWの軸に付いている、抜け止めのサークリップを外します。
精密ドライバーで引き抜ける方向に抉れば、難なく外せます。
後はSWの軸を引き抜けば、取り外し作業は完了です。

摘出しました。
SWは、インサート成形された物であることが分かります。
良くスタビライザーのSWは樹脂製でなく金属製にして欲しいという意見を聞きますが、今回のようなことがあるとメーカーとしても理由があって樹脂製なのかもしれません。
金属製だと本体が破損する可能性がありますから、ポルシェのクラッチ的なアレでしょう。

組み付けは逆の手順です。
SWのOリングには、シリコングリスの替わりにワセリンを塗布しました。
コツがあるとすれば、サークリップは使い方を見てダレ面が下で組む。
細かいことですが、この辺りの組み方を見ればメカニックの技量が直ぐに分かりますよ(笑)。
ワンウエイ・クラッチが軸に入り辛い時は、ケージを動かして軸を揺さぶることにより格段と組み易くなります。

余談ですが、コチラがワンウエイ・クラッチ部。
手裏剣状の部分がクラッチの肝で、その周りにフリクションを生む金属ベルトが巻いてあります。

裏側です。
ニードルベアリングが見えます。

コチラがフリクションを調整するための、金属ベルトのテンションを調整するアジャスターです。
左側のカムがスタビライザーのSWと繋がっていて、SWを回すとカムがベルトを押してテンションが掛かる機構です。
右側はアジャスターで、セットビスを回すことにより細かい調整が可能です。

尚スタビライザーの効果を調整する際には、このセットビスで調整する訳ですが、セットビスを緩めた際には緩み止めを塗布しておきましょう。
またスタビライザー部のカバーを止める3本のボルトにも、同様に塗布しましょう。

緩み止めはスリーボンド 1401C等の、酢酸ビニール系の緩み止めが良いでしょう。

落ち葉に隠れていた枝がディレイラーとスプロケットの間に飛び込んで挟まり、SWが折れたのです。

近年リア・スプロケットの大径化に伴い、フロント・シングルとは言えキャパシティーの関係で、ロングケージに近い長さになって来ています。
これはあくまでも個人的見解なのですが、ケージが長いと落ち枝を”拾って”しまい易いような気がするんですよね。
と言うのも、この部分に枝が飛び込んだのは一度や二度ではないので...

お世話になっているショップに部品を発注して貰い、数日で部品が届きました。
こういう時、シマノで良かったと思える時です。
部品の内容は、スタビライザーのSWとサークリップです。
因みに値段は、387円でした。

さて、部品の交換を始めましょう。
先ずはスタビライザー部のカバーを3本のボルトを緩めて外します。
シール用のリングが入っているので、紛失しないように。

スタビライザーの構造はシンプルで、ワンウエイ・クラッチの付いたニードルベアリングと、フリクションを調整するバンドとアジャスターから構成されています。

次いで、このユニットを外します。
上に真っ直ぐ引き抜くと、ユニット全体が外れます。

スタビライザーのSWの軸に付いている、抜け止めのサークリップを外します。
精密ドライバーで引き抜ける方向に抉れば、難なく外せます。
後はSWの軸を引き抜けば、取り外し作業は完了です。

摘出しました。
SWは、インサート成形された物であることが分かります。
良くスタビライザーのSWは樹脂製でなく金属製にして欲しいという意見を聞きますが、今回のようなことがあるとメーカーとしても理由があって樹脂製なのかもしれません。
金属製だと本体が破損する可能性がありますから、ポルシェのクラッチ的なアレでしょう。

組み付けは逆の手順です。
SWのOリングには、シリコングリスの替わりにワセリンを塗布しました。
コツがあるとすれば、サークリップは使い方を見てダレ面が下で組む。
細かいことですが、この辺りの組み方を見ればメカニックの技量が直ぐに分かりますよ(笑)。
ワンウエイ・クラッチが軸に入り辛い時は、ケージを動かして軸を揺さぶることにより格段と組み易くなります。

余談ですが、コチラがワンウエイ・クラッチ部。
手裏剣状の部分がクラッチの肝で、その周りにフリクションを生む金属ベルトが巻いてあります。

裏側です。
ニードルベアリングが見えます。

コチラがフリクションを調整するための、金属ベルトのテンションを調整するアジャスターです。
左側のカムがスタビライザーのSWと繋がっていて、SWを回すとカムがベルトを押してテンションが掛かる機構です。
右側はアジャスターで、セットビスを回すことにより細かい調整が可能です。

尚スタビライザーの効果を調整する際には、このセットビスで調整する訳ですが、セットビスを緩めた際には緩み止めを塗布しておきましょう。
またスタビライザー部のカバーを止める3本のボルトにも、同様に塗布しましょう。

緩み止めはスリーボンド 1401C等の、酢酸ビニール系の緩み止めが良いでしょう。

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