Love the 98ST
ワークショップモンキーさんの Facebook をご覧になった方はご存知かと思いますが、6年間に渡りレディーメイド・フレームとして販売された「98STシリーズ」の生産を一旦お休みするそうです。
同シリーズは、ワークショップモンキー30周年記念として限定30本生産されたフレームがルーツになっています。
この30本のフレームが出来上がるまでには、何度も試作が繰り返されました。
当初はVer.ナンバーは付いていなかったフレーム、後に命名 Prototype Ver.1.0。
2本製作されたフレームは、当初区別するために艶ありの塗装フレームを「艶子さん」と呼んでいたり(笑)。
チェーンステイの潰しは、ノリさんが万力で潰したなんて逸話も。

Prototype Ver.2.0。
Ver1.0との大きな違いは、チェーンステイの扁平方向が90度変わっています。

Ver.2.0からは、僭越ながら僕も「味見ライダー」に参加させて戴きました。
お話を戴いた時には「僕なんかで良いのだろうか?」と言う迷いがあったのですが、タカハシサイクルの髙橋店長に背中を押されて務めることになりました。
髙橋店長、ありがとうございました。

Prototype Ver.2.5。
本来はVer.3.0になるべく製作されたフレームですが、主に工作面に改良の余地が残った為に「2.5」の称号を与えられたフレームです。
このフレームから、「台湾坊主」のペットネームが付きました。
台湾坊主とは南岸低気圧のことで、天気図の等圧線の形が「坊主頭」のように見えることや、昔から畏怖や畏敬の念を持って名付けられたのでしょう。

実は歴代試作フレームの中で一番バネ感が強く、個人的には一番楽しいフレームでした。
お借りしていた期間も長かったし、時間があれば跨っていたからね。
嬉しさのあまり、納車3分でホイールをポテチにしたのも良い思い出です(爆)。

そしてほぼ完成形として製作された、Prototype Ver.3.0。
ドブ漬けでカチオン電着塗装するという手間のかかった防錆処理がされ、勿論量産モデルにも同処理は施されています。
実は量産フレームを見ると、Ver3.0から更に改良が加えられているんですけどね。

そして、ワークショップモンキー30周年モデルとして限定30本製作されたフレーム、Monkey 98STです。

ちょっとうろ覚えなのですが(汗)、確か試作フレームは16本作られたとか。
大手メーカーだって、ここまで拘って作っているフレームは稀だと思いますよ...
いつも「ほんわか柔らか」な印象のノリさんですが、30周年モデルに掛ける気持ちは熱いものだったのでしょうね。
因みに限定モデルのトップキャップは、ファブリカのジョニーさんの作品でした。

僕としても、少しでも開発に関わる事の出来たフレームが発売された時は、本当に嬉しかったなあ♪

とても懐の深いジオメトリを採用しているので、色々な仕様で乗りました。

僕のBLOGを見てフレームを買ってくれた方もいらっしゃいましたし、以降常設コース等でも98STを見掛けると嬉しかったですね!
ふじてんでお会いしたSさんの98ST(手前)は、僕と同じファーストロットでした。

30周年記念フレームとして30本限定で作られた98STですが、以後毎年30本ほど作られることになります。
そして当時メインのホイール径であった26インチホイール用フレームで作られた98STですが、時代の変革と共にバリエーションモデルが作られて行きます。
29インチホイールの人気と共に製作された、Monkey 98ST9。
現在主流になったブースト規格登場前夜のフレームですが、製作本数の少ないフレームなので希少ですね!

この頃から、「MONKWILL」というロゴの付いたフレームが散見されるようになります。
98STのフレーム製作にあっては、台湾の製造側でも重要な役割を担われていた方がいらっしゃる訳でして、その方が日本のMTB黎明期に伝説のショップをやられていたT猿様。
そのT猿様が作られていたフレームが、あの有名な「Oakwill」。
ノリさんのリスペクトや、大人の遊び心がプラスされ、「MONKEY」+「Oakwill」=「MONKWILL」という訳です。
主に試作フレームや特別な方向けのフレームのロゴとして、以降使われているようです♪

この「MONKWILL」に関しては、Tシャツも作られました。
作られたのは、前記したファブリカのジョニーさん。
主に98STの開発に関わられた方に、配布されました。
「MONKWILL」のロゴの”O”、何処かで見たことがあるマークではありませんか?
そう英国の戦闘機、スピットファイアのラウンデル(国籍識別表)です。
飛行機模型好きのノリさんらしいし、いつまでも遊び心を忘れない大人って感じで素敵な逸品ですね♪
因みに、このTシャツを着てライドしている場面のフォトコンテストも行われ、僕の画像をモンキーさんのHPに載せて貰っているのも良い思い出です!

TIG溶接で作られた98STのノウハウ?を基に30本製作された、Monkey A-10。
ダウンチューブにはハイドロフォーム成形したBMX用の高剛性ダウンチューブを採用したり、切削加工によるテーパードヘッド、珍しいD断面チューブのシートステイ&チェーンステイ等、かなり手の込んだフレームになっています。
僕も大好きなフレームだったりします♪

98系とは異なるハンドリングの正にコーナリングマシン、いや空中戦用かな。
「モンキーらしくないフレーム」とも言われるようですが、一度手なずけてしまえば「やっぱノリさん凄げぇー」ってなります。

フレームの形状だけ見ると Monkey 04H 風雲児の系譜のように思えるのですが、列記とした98STファミリーなのです。
(画像の黄色のバイクが04H)

98STシリーズの生産と並行して、何れ派生モデルとなり得る試作フレームも作られてテストされています。
このフレームは、Monkey 98SH+1。
ダウンチューブにA-10のダウンチューブと同じ、高剛性なフォームド・ダウンチューブを使ったフレームです。
大径ダウンチューブのテストデータは以降大径化された98ST7のダウンチューブの礎になったでしょうし、コンセプト自体は今後開発予定の98HS(High Speed)に継承されることでしょう。言っちゃった!!

650B(27.5インチ)ホイールの世界的な席巻と共に、98STも27.5インチ用フレームである98ST7になります。
同時にスルーアクスル化されました。
この頃から「もう少し大きなフレームが欲しい」という要望に応える形で、「ONE SIZE FITS ALL」というコンセプトでワンサイズ展開だったフレームサイズに、M~Lサイズ相当の440mmサイズが少数追加されます。

僕の98ST7のセカンドロット(410mm)。
次ロットから、ドロッパーポストに対応する為シートチューブも大径化されます。

一旦?生産休止になるレディーメイド・フレームの98STシリーズですが、98SHを始めとするオーダーフレームもありますので、より自分色に染めたい方はオーダーフレームも良いのでは?

オーダーフレームよりも大分お安く販売して戴いたので、より多くの方が「モンキーロジック」を体感することが出来たのではないでしょうか。
「ジオメトリこそ我が財産」と言うノリさんですが、ここで言うジオメトリとは単純にスケルトンを数値化したものだけでないことは、試作フレームを4バージョン乗った僕は良く知っています。
モンキーのアイデンティティとも言えるリアバックのチュービングにしても、4バージョン全てのチュービングの曲げ・潰し形状は異なるのです。
もしも98STのジオメトリを計測してコピーを作っても、決して全く同じものは作れないでしょう。
そういう数値化できない部分こそが、ノリさんの言う財産だと思うからです。
「98STは、オーダーフレームの98Hの廉価版だ」と言う方も居るみたいですが、国内でTIG溶接で作ったとするとオーダーフレームと価格的には変わらなくなるんだそうです。
またTIG溶接とロウ付けで乗り味が異なるので、しっかりと棲み分けが出来ているんですよ。
お世話になっているタカハシサイクルの店長なんて、両方持っていますから(笑)。
最後に一言「ノリさん、98STシリーズ一旦お疲れ様でした!!」

同シリーズは、ワークショップモンキー30周年記念として限定30本生産されたフレームがルーツになっています。
この30本のフレームが出来上がるまでには、何度も試作が繰り返されました。
当初はVer.ナンバーは付いていなかったフレーム、後に命名 Prototype Ver.1.0。
2本製作されたフレームは、当初区別するために艶ありの塗装フレームを「艶子さん」と呼んでいたり(笑)。
チェーンステイの潰しは、ノリさんが万力で潰したなんて逸話も。

Prototype Ver.2.0。
Ver1.0との大きな違いは、チェーンステイの扁平方向が90度変わっています。

Ver.2.0からは、僭越ながら僕も「味見ライダー」に参加させて戴きました。
お話を戴いた時には「僕なんかで良いのだろうか?」と言う迷いがあったのですが、タカハシサイクルの髙橋店長に背中を押されて務めることになりました。
髙橋店長、ありがとうございました。

Prototype Ver.2.5。
本来はVer.3.0になるべく製作されたフレームですが、主に工作面に改良の余地が残った為に「2.5」の称号を与えられたフレームです。
このフレームから、「台湾坊主」のペットネームが付きました。
台湾坊主とは南岸低気圧のことで、天気図の等圧線の形が「坊主頭」のように見えることや、昔から畏怖や畏敬の念を持って名付けられたのでしょう。

実は歴代試作フレームの中で一番バネ感が強く、個人的には一番楽しいフレームでした。
お借りしていた期間も長かったし、時間があれば跨っていたからね。
嬉しさのあまり、納車3分でホイールをポテチにしたのも良い思い出です(爆)。

そしてほぼ完成形として製作された、Prototype Ver.3.0。
ドブ漬けでカチオン電着塗装するという手間のかかった防錆処理がされ、勿論量産モデルにも同処理は施されています。
実は量産フレームを見ると、Ver3.0から更に改良が加えられているんですけどね。

そして、ワークショップモンキー30周年モデルとして限定30本製作されたフレーム、Monkey 98STです。

ちょっとうろ覚えなのですが(汗)、確か試作フレームは16本作られたとか。
大手メーカーだって、ここまで拘って作っているフレームは稀だと思いますよ...
いつも「ほんわか柔らか」な印象のノリさんですが、30周年モデルに掛ける気持ちは熱いものだったのでしょうね。
因みに限定モデルのトップキャップは、ファブリカのジョニーさんの作品でした。

僕としても、少しでも開発に関わる事の出来たフレームが発売された時は、本当に嬉しかったなあ♪

とても懐の深いジオメトリを採用しているので、色々な仕様で乗りました。

僕のBLOGを見てフレームを買ってくれた方もいらっしゃいましたし、以降常設コース等でも98STを見掛けると嬉しかったですね!
ふじてんでお会いしたSさんの98ST(手前)は、僕と同じファーストロットでした。

30周年記念フレームとして30本限定で作られた98STですが、以後毎年30本ほど作られることになります。
そして当時メインのホイール径であった26インチホイール用フレームで作られた98STですが、時代の変革と共にバリエーションモデルが作られて行きます。
29インチホイールの人気と共に製作された、Monkey 98ST9。
現在主流になったブースト規格登場前夜のフレームですが、製作本数の少ないフレームなので希少ですね!

この頃から、「MONKWILL」というロゴの付いたフレームが散見されるようになります。
98STのフレーム製作にあっては、台湾の製造側でも重要な役割を担われていた方がいらっしゃる訳でして、その方が日本のMTB黎明期に伝説のショップをやられていたT猿様。
そのT猿様が作られていたフレームが、あの有名な「Oakwill」。
ノリさんのリスペクトや、大人の遊び心がプラスされ、「MONKEY」+「Oakwill」=「MONKWILL」という訳です。
主に試作フレームや特別な方向けのフレームのロゴとして、以降使われているようです♪

この「MONKWILL」に関しては、Tシャツも作られました。
作られたのは、前記したファブリカのジョニーさん。
主に98STの開発に関わられた方に、配布されました。
「MONKWILL」のロゴの”O”、何処かで見たことがあるマークではありませんか?
そう英国の戦闘機、スピットファイアのラウンデル(国籍識別表)です。
飛行機模型好きのノリさんらしいし、いつまでも遊び心を忘れない大人って感じで素敵な逸品ですね♪
因みに、このTシャツを着てライドしている場面のフォトコンテストも行われ、僕の画像をモンキーさんのHPに載せて貰っているのも良い思い出です!

TIG溶接で作られた98STのノウハウ?を基に30本製作された、Monkey A-10。
ダウンチューブにはハイドロフォーム成形したBMX用の高剛性ダウンチューブを採用したり、切削加工によるテーパードヘッド、珍しいD断面チューブのシートステイ&チェーンステイ等、かなり手の込んだフレームになっています。
僕も大好きなフレームだったりします♪

98系とは異なるハンドリングの正にコーナリングマシン、いや空中戦用かな。
「モンキーらしくないフレーム」とも言われるようですが、一度手なずけてしまえば「やっぱノリさん凄げぇー」ってなります。

フレームの形状だけ見ると Monkey 04H 風雲児の系譜のように思えるのですが、列記とした98STファミリーなのです。
(画像の黄色のバイクが04H)

98STシリーズの生産と並行して、何れ派生モデルとなり得る試作フレームも作られてテストされています。
このフレームは、Monkey 98SH+1。
ダウンチューブにA-10のダウンチューブと同じ、高剛性なフォームド・ダウンチューブを使ったフレームです。
大径ダウンチューブのテストデータは以降大径化された98ST7のダウンチューブの礎になったでしょうし、コンセプト自体は今後開発予定の98HS(High Speed)に継承されることでしょう。言っちゃった!!

650B(27.5インチ)ホイールの世界的な席巻と共に、98STも27.5インチ用フレームである98ST7になります。
同時にスルーアクスル化されました。
この頃から「もう少し大きなフレームが欲しい」という要望に応える形で、「ONE SIZE FITS ALL」というコンセプトでワンサイズ展開だったフレームサイズに、M~Lサイズ相当の440mmサイズが少数追加されます。

僕の98ST7のセカンドロット(410mm)。
次ロットから、ドロッパーポストに対応する為シートチューブも大径化されます。

一旦?生産休止になるレディーメイド・フレームの98STシリーズですが、98SHを始めとするオーダーフレームもありますので、より自分色に染めたい方はオーダーフレームも良いのでは?

オーダーフレームよりも大分お安く販売して戴いたので、より多くの方が「モンキーロジック」を体感することが出来たのではないでしょうか。
「ジオメトリこそ我が財産」と言うノリさんですが、ここで言うジオメトリとは単純にスケルトンを数値化したものだけでないことは、試作フレームを4バージョン乗った僕は良く知っています。
モンキーのアイデンティティとも言えるリアバックのチュービングにしても、4バージョン全てのチュービングの曲げ・潰し形状は異なるのです。
もしも98STのジオメトリを計測してコピーを作っても、決して全く同じものは作れないでしょう。
そういう数値化できない部分こそが、ノリさんの言う財産だと思うからです。
「98STは、オーダーフレームの98Hの廉価版だ」と言う方も居るみたいですが、国内でTIG溶接で作ったとするとオーダーフレームと価格的には変わらなくなるんだそうです。
またTIG溶接とロウ付けで乗り味が異なるので、しっかりと棲み分けが出来ているんですよ。
お世話になっているタカハシサイクルの店長なんて、両方持っていますから(笑)。
最後に一言「ノリさん、98STシリーズ一旦お疲れ様でした!!」

スポンサーサイト