モンキー 98ST7 PLUS3.0 レポート Vol.3
今日は休暇を取りました。
梅雨明け宣言がありましたが、明日からまた戻り梅雨になるようです。
ですから今日は、プロトでトレイルを走って来ました♪
今日の予想最高気温は熊谷で37℃ですが、地形的に涼しい場所を選択したので30℃を下回っていました。
ですが、この湿気なので暑いことは暑い。
アプローチの林道は常に斜度が10%を超えていますが頑張って1時間ほど登り続ければ、そんじょそこらの常設コースにも引けを取らないトレイルが待っています♪

ミッドファット(プラス)のヒルクライムについて、気になる方もいらっしゃるかと思います。
包み隠さず書きますと、未だ十分に足が残っている状態や巡航速度を維持できる斜度であれば良く進みます。
しかし足が売り切れたり巡航速度を維持できない斜度になると、途端に重さを感じます。
どうしてもホイール周りが重くなってしまうので、ホイールをブン回し続けるだけの脚力は必要なのかと。
少し脱線しますが、ブルベをやっているベテランさんの意見が新鮮だったので紹介させて戴きます。
ブルベとは、制限時間内での完走を認定するロングライドのイベントのことです。
この方は長きに渡り色々なホイールサイズを試されて、結局26インチに落ち着いたそうです。
700cでも650bでもなく、26インチにね。
その理由として、足が十分に残っているうちは大径ホイールは良く転がり恩恵を受けることが出来るのですが、足が売り切れた時には大径ホイールを回すのが大変だと言うのです。
勿論ブルベをやられている方ですから、僕等と違って走行距離が300kmを超えた極限に近いシチュエーションだと思いますが...
まあ僕等は楽しい下りの為に登るトレイルライダーですから、何処に重きを置くかという話ですね。
もしかしたらノリさんもその辺りを予測された上で、敢えてフロントダブル仕様なのかも知れないな。

ミッドファットバイクに多く触れてみて思うのは、ネガな部分を消すために肝であるホイール周りの軽量化がマストであると言うことです。
強度が許すレベル内であれば、軽ければ軽いほど理想でしょう。
以上を踏まえると、ファットバイクやミッドファットバイクを高い次元でトレイルバイクとして使用するのであれば、この手のノウハウが十分にあるショップを選択することが重要ですね。
例えば同じサイズのタイヤでも、メーカーやモデルは勿論コンパウンドによっても漕ぎの重さに非常に差異があるのが、この手のタイヤの特徴です。
普通サイズのタイヤ以上にね。
その辺もノウハウの豊富なショップであれば熟慮されているでしょうから、参考にしない手はないでしょう。
逆に、試乗レベルでしか乗ったことのない方の意見は、あまり参考にされない方が良いと思います。
僕のコンテンツは勿論?ネットの情報も然り、気になる方は是非とも実車で山を走ってみて下さい。

さて、蘊蓄を述べている間にトレイルに着きました(笑)。
今日走るビッグトレイルは、コーナリングの楽しいトレイルです。
モンキーのMTBと言えば、ヒラヒラとトレイルを疾走するイメージ。
大きなタイヤを付けた大型の猿にまで進化して来ましたが、身のこなしの軽さはしっかりと受け継がれています。
この手のMTBにしてはロングストロークのフォークが付いていますが、コーナー前半ではフロントタイヤにしっかりと荷重が掛かり、ラインが孕むことはありませんでした。
但し、僕が普段26インチプラスや24インチと言う小径ホイールを好んで使っている関係で、車両感覚が掴みにくいというか、フロントオーバーハングが長くなったような感覚でラインを外すことはありましたが、あくまでも人間側の問題ですね。
後は鋭角なフラットコーナーやスイッチバックが曲がり辛いのは、こればかりは物理的に仕方ない。
動画の45~58秒はガレた鋭角なフラットコーナが続くのですが、カクカクと多角形コーナリングになっていてカッコ悪いかな(笑)。
最もそれ以上の恩恵が他にある訳だし、それが許せないなら小径なホイールを選択すれば良いことです。
実は「今日はあまりコーナリングは楽しくないかもな~」なんて、あまり期待しないで訪れたんです。
しかし、良い意味で期待を裏切られましたね。
確かに小径ホイールのMTBの方が、この手のトレイルはクイックで楽しいのですが、あくまでもトレイルであり常設コースではないため落ち葉に隠れた倒木や落ち枝等の障害物も多い。
275プラスは挙動が非常に安定しているので姿勢を乱すことも少なく、気持ちに余裕が生まれる。
しかも、見た目以上に速い。
トレイルで速いとか遅いとかは個人的にはナンセンスだと思うのですが、自制の利かない方にはオススメしません。
それ位、下りの速度の乗りが良いです。

最後に、このフレームのキャラクター上、トレイルライドだけでなくラリーレイド的なレースやツーリングまで広くカバー可能な懐の深いフレームだと思います。
しかし、モンキーのMTBの根底にある「自分の足で登って、自分の足で楽しく下りて来る」というアイデンティティーは、しっかりと感じることの出来るフレームになっています。
個人的には、しっかりと基本動作のレクチャーを受けた若しくはマスターされた初・中級者の方が次のMTBとして乗って欲しいけど、やっぱりマニアックなMTBと言う扱いになってしまうのかな~。
まあ僕を含めオヤジ連中が、若者の走りに着いて行くために高性能なホイールをインストールして、フィジカルを機材でカバーってのが現実路線かな(笑)。
あっでも、ゆっくりのんびり乗っても楽しいMTBですよ、コレ!!
ノリさんの話では、後々には98N7 PLUS3.0 も試乗させて戴けるようなので乞うご期待。
モンキーと秩父の街並み。

オルタナティブバイクの北澤さんが、グラベルルートを共有するためのサイト作りを率先して進めているようで、グラベルバイク&グラベルライドの為には喜ばしいことと思います。
但し林道は全てが公道ではなく、林道の中には林野庁が管理する林道以外に、林業会社が管理する作業林道も存在します。
こちらは言わば私道であり、無許可で入ると不法侵入になる可能性もあります。
中には厚意的に通行可能な作業林道も存在しますが、厚意に甘えさせて戴いていることを忘れてはいけません。
林道ライドにも、最低限のマナーは必要でしょう。
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