98ST7 PLUS3.0 Prototype ディテールチェック&ライドインプレ
今回は、98ST7 PLUS3.0 Prototype(以下Proto) のディテールを見て行きたいと思います。

先ずはマスプロバージョンとも言える、98N7 PLUS3.0(以下98N7) との相違点から。
98N7 は、フロントシングルを想定したBSA 73mmのBBを採用しています。
この辺りは新しいXTRもフロントシングルに大きく舵を切りましたから、今後の進むべき姿と言えるでしょう。
対してProto は、ノリさんの希望によりフロントダブルでチェーンライン57.5mmとし、BSA 83mmのBBを組んでいます。
この辺りはノリさんの好みを知る店長と共に、拘りを感じるねと話しました。

もう一つの大きな相違点が、98N7がブースト規格であるリア148mmエンドを採用しているのに対し、Protoは所謂DH規格である150mmエンドを採用しています。
この辺りは紆余曲折あるようですが、このフレームは98ST7の440㎜サイズのリアバックを外し、サンライズでリアバックを作り直しています。
エンド幅は150mmで作製し、当初は148mmのハブを組んでいたようですが、その後当初の目論見通り?150mmのハブで組まれたようです。
しかしエンド幅は2mmの差ですが、ボスの胴付寸法やブレーキ・キャリパーの位置の違いを理解することで、新たな発見?解釈?があったようです。
その辺りはノリさんから伺えれば、後日改めて書いてみたいと思います。

さてさて、Protoを含めPLUS3.0シリーズは、文字通り27.5x3.0のタイヤ装着を想定したフレームになっています。
設計仕様では、3.0幅のタイヤを外寸50mmのリムで組むことを想定しています。

流石専用フレーム、クリアランスも心配ありません。


チェーンステイの形状はこんな感じ。
勿論Protoなので、98N7とは形状が異なる可能性はありますが、割とシンプルにタイヤクリアランス用のツブシが入っています。

コチラは僕の98ST7のシートステイ。
かなり完成されたチュービングと言うのもありますが、結構複雑にツブシが入っていることが分かりますね。

モンキーのある意味アイデンティティとも言える?逆テーパーのベントシートステイ。
工場やウエルダーの違いにより若干の曲げ形状の差異はあるかも知れませんが、ある意味このフレームの肝でもあります。

あと気になったのは、ヘッドチューブの下ワンが入る部分が補強されていたこと。
モンキーのテーパードコラム用のヘッドチューブは、切削加工の一体物のはずなんだけどね(画像は98ST7)。

これはあくまでも僕の想像なんだけど、初期のテーパードヘッド用のヘッドチューブは下ワンにガタが出ることが稀にあるので、その対策かも知れませんね。
もし初期のテーパードヘッド採用のフレームに乗っている方で下ワンにガタが出た場合は、モンキーさんに問い合わせれば対処法を教えて戴けると思います。
強度上は全く問題ないので、ケミカルで対策可能と言うことです。

シートステイ取り付け部は、ロウ付けフレームの特徴であるガセットプレート付きです。
TIG溶接フレームにはないので、識別点の一つではありますね。
応力を分散させたり、剛性をコントロールしているのでしょう。

組み合わされるフォークはSR-Suntour RAIDON ですが、あまり見たことのないカラーリング。
タイヤのグリップが強力なので、ジャターが出たりネガな部分が出るかな?と思いましたが現状は不満は感じませんね。
実際には、タイヤがかなり優秀なサスペンションとして機能していますので、分かり辛い部分はあります正直。

98ST7 26+仕様と並べてみました。
画像だとあまり伝わらないのですが、275+の方が一回り大きく感じます。
実際にホイール周りだけでなくフレームも98ST7が410mmに対し、Protoは440mmなので大きいんですけどね。

最後は、ノリさんのヘッドキャップ!!

金曜日の夕方に、短い時間ですが山を走って来ました。
Wao!モンキーテイストたっぷりのハンドリングです!
下りは多少の路面の荒れを物ともせず、至って平和に突き進みます。
ホイールの転がりが良いので速度は加速度的に上がりますが、挙動は至って穏やか。
且つての26インチMTBでは、小技を効かせながら操作していたのは嘘のよう...
オープントレイルでは、ある意味自制が必要でしょうね。
ハンドリングは、モンキーらしく軽快。
マスの大きなホイール周りが起因のジャイロ効果による、コーナーでバイクを起こそうと言うモーメントも顕著に感じることはありませんでした。
また、タイヤ外径は29erと同等と考えると長めのフォークを装着しているので、フロント荷重の低さから来るアンダーステアが懸念されましたが杞憂に終わりました、コイツは良く曲がりますよ。
ただ、縦方向のアクションは想像通り苦手ですね。
これはミッドファットタイヤを装着したバイク全般に言えることですが、地離れが悪いんですよ。
但し、このProtoは僕には少しフレームサイスが大きいと言うのもあるんですけどね。
もう少しマニューバスペースが確保できれば、状況は変わるかも知れません。
富士見のAコースをオールマウンテン275+バイクで走ったら、26インチのフルスペックDHバイクよりも速かったという話もあるようですが、走っていると速く感じないのに実際には速いという感じですね。
乗り心地に関しても、ノリさん曰く「上質なショートストロークのフルサスバイクみたい」と表現していましたが、本当にそんな感じですね。
全てのMTBerが望む物かは分かりませんが、「Easy and Fast」を具現化したMTBですね。


先ずはマスプロバージョンとも言える、98N7 PLUS3.0(以下98N7) との相違点から。
98N7 は、フロントシングルを想定したBSA 73mmのBBを採用しています。
この辺りは新しいXTRもフロントシングルに大きく舵を切りましたから、今後の進むべき姿と言えるでしょう。
対してProto は、ノリさんの希望によりフロントダブルでチェーンライン57.5mmとし、BSA 83mmのBBを組んでいます。
この辺りはノリさんの好みを知る店長と共に、拘りを感じるねと話しました。

もう一つの大きな相違点が、98N7がブースト規格であるリア148mmエンドを採用しているのに対し、Protoは所謂DH規格である150mmエンドを採用しています。
この辺りは紆余曲折あるようですが、このフレームは98ST7の440㎜サイズのリアバックを外し、サンライズでリアバックを作り直しています。
エンド幅は150mmで作製し、当初は148mmのハブを組んでいたようですが、その後当初の目論見通り?150mmのハブで組まれたようです。
しかしエンド幅は2mmの差ですが、ボスの胴付寸法やブレーキ・キャリパーの位置の違いを理解することで、新たな発見?解釈?があったようです。
その辺りはノリさんから伺えれば、後日改めて書いてみたいと思います。

さてさて、Protoを含めPLUS3.0シリーズは、文字通り27.5x3.0のタイヤ装着を想定したフレームになっています。
設計仕様では、3.0幅のタイヤを外寸50mmのリムで組むことを想定しています。

流石専用フレーム、クリアランスも心配ありません。


チェーンステイの形状はこんな感じ。
勿論Protoなので、98N7とは形状が異なる可能性はありますが、割とシンプルにタイヤクリアランス用のツブシが入っています。

コチラは僕の98ST7のシートステイ。
かなり完成されたチュービングと言うのもありますが、結構複雑にツブシが入っていることが分かりますね。

モンキーのある意味アイデンティティとも言える?逆テーパーのベントシートステイ。
工場やウエルダーの違いにより若干の曲げ形状の差異はあるかも知れませんが、ある意味このフレームの肝でもあります。

あと気になったのは、ヘッドチューブの下ワンが入る部分が補強されていたこと。
モンキーのテーパードコラム用のヘッドチューブは、切削加工の一体物のはずなんだけどね(画像は98ST7)。

これはあくまでも僕の想像なんだけど、初期のテーパードヘッド用のヘッドチューブは下ワンにガタが出ることが稀にあるので、その対策かも知れませんね。
もし初期のテーパードヘッド採用のフレームに乗っている方で下ワンにガタが出た場合は、モンキーさんに問い合わせれば対処法を教えて戴けると思います。
強度上は全く問題ないので、ケミカルで対策可能と言うことです。

シートステイ取り付け部は、ロウ付けフレームの特徴であるガセットプレート付きです。
TIG溶接フレームにはないので、識別点の一つではありますね。
応力を分散させたり、剛性をコントロールしているのでしょう。

組み合わされるフォークはSR-Suntour RAIDON ですが、あまり見たことのないカラーリング。
タイヤのグリップが強力なので、ジャターが出たりネガな部分が出るかな?と思いましたが現状は不満は感じませんね。
実際には、タイヤがかなり優秀なサスペンションとして機能していますので、分かり辛い部分はあります正直。

98ST7 26+仕様と並べてみました。
画像だとあまり伝わらないのですが、275+の方が一回り大きく感じます。
実際にホイール周りだけでなくフレームも98ST7が410mmに対し、Protoは440mmなので大きいんですけどね。

最後は、ノリさんのヘッドキャップ!!

金曜日の夕方に、短い時間ですが山を走って来ました。
Wao!モンキーテイストたっぷりのハンドリングです!
下りは多少の路面の荒れを物ともせず、至って平和に突き進みます。
ホイールの転がりが良いので速度は加速度的に上がりますが、挙動は至って穏やか。
且つての26インチMTBでは、小技を効かせながら操作していたのは嘘のよう...
オープントレイルでは、ある意味自制が必要でしょうね。
ハンドリングは、モンキーらしく軽快。
マスの大きなホイール周りが起因のジャイロ効果による、コーナーでバイクを起こそうと言うモーメントも顕著に感じることはありませんでした。
また、タイヤ外径は29erと同等と考えると長めのフォークを装着しているので、フロント荷重の低さから来るアンダーステアが懸念されましたが杞憂に終わりました、コイツは良く曲がりますよ。
ただ、縦方向のアクションは想像通り苦手ですね。
これはミッドファットタイヤを装着したバイク全般に言えることですが、地離れが悪いんですよ。
但し、このProtoは僕には少しフレームサイスが大きいと言うのもあるんですけどね。
もう少しマニューバスペースが確保できれば、状況は変わるかも知れません。
富士見のAコースをオールマウンテン275+バイクで走ったら、26インチのフルスペックDHバイクよりも速かったという話もあるようですが、走っていると速く感じないのに実際には速いという感じですね。
乗り心地に関しても、ノリさん曰く「上質なショートストロークのフルサスバイクみたい」と表現していましたが、本当にそんな感じですね。
全てのMTBerが望む物かは分かりませんが、「Easy and Fast」を具現化したMTBですね。

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