真に不可思議な、地下牢と呼ばれる道

パスハンティング
06 /04 2017
前回失敗した不可思議な道に、再チャレンジして来ました。

僕が住む街は山国、山は標高こそ余り高くありませんが、とても山深いのが特徴です。

故に、無数の林道が作られています。
あまりにも林道が網羅している為、秘境感を損なうと嘆く方もいらっしゃるようですが(笑)。

スケールの大きな林道は信州や四国には敵わないと思いますが、こじんまりとした優良なダート林道も多く残っています。

しかし、数が多ければ変わり種も出てくる訳で...

有名処では、林道なのに立体交差する奥秩父林道とか、険悪さに掛けては右に出るの者がないであろう大洞林道など個性には欠きません。

そんな個性的な林道が多い中で、一際不可思議な林道が存在します。
タイトルに記した、地下牢と呼ばれる道です(実際は異なる呼び名ですが、お察し下さい)。

勿論これは正式な名称ではなく、一部のコアなマニアの方々の間で使われている名称です。


ところで、一体何が不可思議なのでしょうか。
一つ目は、地形図を見ると判ります。

この道は舗装林道から、破線の登山道、そして実線の車道へと続き、最後は行き止まりになります。

あれっ!何かおかしくないですか?
登山道の先に車道があってもおかしくはないけど、その先は行き止まりなんです...

a_201705282351182d9.jpg

もう一つは、航空写真を見ると判ります。
林道が地下牢の如く、複雑に這いまわっているのです。

2017052522072917f_2017052823205400a.jpg

僕も暇さえあれば地形図を眺めたりグーグルアースを見ているので、この不可思議な地形には以前から気付いていました。

僕はどちらかと言うとMTBでシングルトラックを走るのが専門なので?調査は後回しになっていたのが実情です。

しかし、季節柄お湿りが多くなって来たので、調査してみようという訳です。

この道への敷居が高いのには理由があり、大崩落があったためです。
画像の大崩落の最上部に、本来の道があったのです。

なので詳しい地名等は載せませんが、悪しからず。
軽い気持ちでは近づいてはいけない場所だと思ってください。

DSCF4340.jpg

舗装林道から未舗装の林道を経て、登山道になります。
丁寧に作られた道だと伺えますが、とてもこの道幅を重機が通れるとは思えません。

DSCF4452.jpg

登山道を登って行くと、渓流釣りのオジサンに追い付きました。
とても気さくな方だったので、15分ほどお喋りをしながら一緒に歩きました。

この辺りの道に精通しておられる方で、色々な話を聞くことが出来ました。
別れ際に、「ここらは熊の巣窟だから気をつけろよ!」と言われ、先を急ぎました。

エゴノ木の花が咲いていました♪
実は、石鹸代わりにもなるんですよ。

DSCF4445.jpg

前回見逃した分岐を、正しい方向に進みます。
木道に差し掛かると、「はっ!」っとするような景色が飛び込んで来ました。

幽境な雰囲気の、渓谷でした。
この時は、安いコンデジしか持って来なかった自分を恨みましたね。

DSCF4458.jpg

地形図の通り、ダブルトラックになりました。
一体どうやって重機を運び込み、道を作ったのでしょうか?

DSCF4462.jpg

ダブルトラックと言えど、強烈な九十九折れで高度を稼いで行きます。
数十メートル押しては休んでの繰り返しです。

DSCF4463.jpg

林内作業車のデルビス号です。
皆さん珍しがるようですが、近所に現役で働いているデルビス号を子供の頃から見ているので...

まあ、好きな乗り物ではありますね!

DSCF4484.jpg

そして大崩落に到着しました。
大崩落の先に、道の続きだった平坦な部分が見えます。

DSCF4474.jpg

崩落してから数年経過していますが、未だ草木も生えないくらいの斜面です。
このような現場を見ると、自然の力に畏怖の念を感じずには居られません。

大崩落

大崩落2

大崩落を乗り越え?更に進みます。

DSCF4482.jpg

航空写真で見た通り、畝りながら高度を稼いでいることが分かります。

DSCF4496.jpg

小規模な崩落が連続している地点に差し掛かりました。

DSCF4500.jpg

道は荒れていますが、眺望も素晴らしくテンションが上がります。

DSCF4508.jpg

今まで登って来た道が、眼下に見えています。

DSCF4514.jpg

山田入林道にも負けていないんじゃないか?なんて思いながら、頑張って登ります!

DSCF4522.jpg

標高も1000m近くなって来たので、景色も素晴らしい!!
地元に、こんな凄い林道があったなんて驚きです。

DSCF4524.jpg

空に駆け上がるような気分です。
登りなので、遅いですが(笑)。

DSCF4528.jpg

この辺りは非常に獣臭く、恐らくカモシカのマーキングの匂いでしょう。

DSCF4531.jpg

そして林道の終点です。
その先はシングルトラックになり、稜線に出ると山頂まで登ることが出来るようです。

地形図を見ると、山の反対側の林道の終点との距離が直線で約500m。
将来的に繋がったとしたら、素晴らしくも険しい林道になりそうで楽しみですね♪

DSCF4535.jpg

終点から、登って来た方向を振り返って見る。

DSCF4534.jpg

全ルートを走破して達成感はあったものの、謎は益々深まるばかりです。

色々と調べてみた所、現在登山道の部分は昔は車両が通れる位の幅があったという記述もあるのですが、どうなんでしょうね。

道の状態は良好ですが、崖をへつるように作られた道が殆ど。
とても不思議です。

今現在ハッキリ言えることは、国土地理院の地形図は間違っていなかったってことでしょうか(笑)。

DSCF4552.jpg

24"ミッドファット、なかなか楽しいでござい♪

渓流釣りのオジサンも、「コイツはなかなか登れる自転車だぞ」と言って下さいました。

DSCF4511.jpg

山の神様、今日もありがとう。

スポンサーサイト