スペシャル・フォークの組立 「Duro改」

カスタム&メンテナンス
11 /29 2016
今週末は、秩父夜祭。
メディアの発表によると、35万人の観光客が予想されるとか...

にも拘わらず、今週末から来週の頭にかけての納期の仕事が多数入っていて、そこいらじゅうから「どうすんだよ~」と声が聞こえております...
本当、どうすんだんべえ。


先日のライドで相方から下りでの安定性の不足を指摘されてから、フォークのストロークを伸ばしたりしたのですが...
ファットバイク用の ROCKSHOX Bluto が、タイヤのグリップやマスに負けているなんて話を聞きますが、僕の場合もセミファットなりに同様の傾向もあるのかな?

やっぱり、新しいフォークが欲しいなあ。

一番欲しいのは、ROCKSHOX PIKEですね。
チャージャー・ダンパーの動きは本当に素晴らしくて、羨ましい。

でも15万は、当分買えないよ...
オジサン稼ぎが悪いので、小遣いの中でやり繰りするとなると中々ね(笑)。

気になる DVO の DIAMOND は11万で、こちらは割安感があるけど。
OHLINS は、いか程!?

どのみち、当分買えません(涙)。

しか~し、買えなければ工夫すれば良い訳で(ホントかよ)、色々とアイデアが湧いてくる訳ですよ!

思い出しました!俺には Duro改 がある!

早い話が、EPICONの アッパーと Duro のロワーとダンパー、DuroLux のサポート・シャフトを組み込んだ、3個イチ フォークだ!
スペシャル・フォーク組立中 その1 ~ Dulo Air 改 ~
スペシャル・フォーク組立中 その2

Duro はφ32mmスタンチオンながら、DJ用という性格から強固なロワー・レッグ&20mm スルー・アクスルなので EPICON よりも剛性アップを期待出来る優れ物なのです。

しかし、そんな優れ物ならなんで使ってないの?という疑問が湧くかと思います。

実はこの仕様では、DJ用のダンパーでコンプレッションとリバウンド調整だけの、RCカートリッジを組んでいたんですね。
トレイルライドに合わせてサグ多めでエアー圧を下げると、DJ用に設計されたダンパーとのマッチングがイマイチだったんです。

具体的には、コンプレッションが上手く掛からない(スイートスポットが狭い)。

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そこで現在使っていない EPICON 用の、LO - RC カートリッジを組んでやろうということです!
これならマッチングもバッチリな筈です♪

DSCF3539.jpg

加えてネガティブ・スプリングにも手を加えるので、ついでに EPICON と DuroLux のサポート・シャフトの比較。
画像上が EPICON、下が DuroLux 用のサポートシャフト。

デフォでストロークの長い DuroLux のサポート・シャフトの方が、全長が長いことが分かります。
※スプリングの組み方がチグハグですが、写真を撮るために適当に組んであります。

DSCF3536.jpg

今回はストローク初期の動きを良く(柔らかく)するために、ネガティブ・スプリングの組み方を変えました。
ストロークを規制するストッパーを撤去し、ネガティブ・スプリング(バネレートの低い方)を2つ組みます。

これでエアー圧 70PSI でストロークは約150mmになるので、EPICON 用のダンパー・ロッドでもギリいける計算です。

念のために書きますが、このような特殊な組み方をするとエアー圧を上げるとネガティブ・スプリングが縮み切るまでサポート・シャフトが繰り出されるので、ダンパー・ロッドの長さとの兼ね合いに注意が必要になります。

上記は「ストロークの規制は、あくまでもサポート・シャフトの役割でダンパー・ロッドではなよ」と言う話ですが、もう1点注意しなくてはいけないことがあります。

ロワーレッグ内のスライドブッシュと、スタンチオンの差し込み量ですね。
両者の勘合が浅くなると動きは悪くなるし、ガタが出てブレーキング時にジャターが出て本末転倒な結果になるでしょう。

これがスワッピングの難しい所ですが、図面上で追って行けない場合、トライ・アンド・エラーを繰り返してノウハウを蓄積する他にないですね(笑)。

DSCF3546.jpg

Duro のスタンチオンは、デフォルトではスチール製です。
故にダストシールは、EPICON(EPIXON) や AXON 用のハードアルマイト用のダストシールとは異なる簡素な物です。

と言うのもスチール製のスタンチオン(インナー)は、モーターサイクルを始め十分な実績があるためなんですね。
余談ですが、ハードアルマイト処理されたアルミ製のスタンチオンと相性の良いダストシールの開発には、各メーカーともに最初は苦労したらしいですよ。

DSCF3542.jpg

このダストシールにアルミ製のスタンチオンを組むと、ダストシールのリップが削れて、スタンチオンが黒くなります。
スタンチオンにシリコンオイルやフッ素系オイルを塗布すれば一時的には収まりますが、恒久的対策ではありません。

そこでφ32mm用のワイパー(フォームリング)に、フォークオイルを染み込ませて組むと問題は解決します。
フォークが摺動する度にオイルが持ち出されて、ダストシールのリップも潤滑される訳です。

DSCF3549.jpg

組み上がりました!!
ストローク150mm、LO - RC ダンパーを組んだ「Duro改」の完成です。

20mmアクスルなのでアクスル幅は110mm、26インチ用ロワーですが26プラスでも十分に使用可能です。
EPICONと比べると、ロワーレッグは肉厚でゴツいです。

DSCF3552.jpg

15mmスルーアクスルの登場で、トレイル用フォークで20mmアクスルを採用しているモデルは無くなりましたね。
現状ではDH用のダブルクラウンのフォークと、一部のフリーライド用のフォーク、倒立フォーク位でしょうか...

勿論、15mmに駆逐されてしまったと言うことは、15mmで必要十分ということなんでしょうね。
しかし20mmアクスルでしっかり動く軽量なフォークなんてのも良さそうですが、如何でしょう!?

早く組んで、乗ってみたいな~♪
感想は、そのうち。

上記内容は、全て自己責任の下で作業を行っています。
この内容を真似て不具合が発生しても、当方は責任を負えませんので悪しからず。

DSCF3558.jpg

こうやって何年もフォークを組んだりバラしたりしていると、気付くことがあるんです。
現行のサンツアーのフォーク(EPIXONで言うとSF16モデル)は、以前のモデルよりも大幅に精度を上げています。

これは以前も書いたけど、サンツアーのフォークは完成車に組まれることが多く、あえてクリアランスを多めに設定していたんですね。
サンツアーでは某有名メーカーのOEMをやっている位なので、精度を上げる気なら何時でも出来たそうなんです。

んで EPIXON(SF16)を実際に分解して組むと、明らかにスライドブッシュとスタンチオンの勘合クリアランスが詰めてあるんです。
それとダストシールも大幅に改良されていて、スタンチオンに付く「縞々模様 」も無縁になりました。

これが何を意味するのか、今後が楽しみです♪

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