モンキー 98SH +1
数か月に渡る国内出張に、ようやく目途が立ったと思ったら...
来月から、中国大陸ですorz
長時間の移動が辛いので(椎間板ヘルニアで)、ボルタレン処方して貰わないと心配(涙)。
すみません、大分遅くなってしまいましたが、機会を逃さないうちに、黄色い98について書こうと思います。
今までBlog上ではテストフレームということで、98SHU Study Model と記載して来ましたが、今泉さんより正式名が発表されました。
フォームドダウンチューブ使用の98テストシリーズということで、98SH +1 です!!

因みにHBFに出展された仮称98SHU(27.5仕様)は、現在塗装されヒロ君がテスト中。
こちらの名称が、98SH +2 だそうです。
(HBF出展時)

(ヒロ君テスト中 by今泉さん)

そう、もう書いてしまいましたが、
このフレームの正体は、98 に A-10 用のフォームド・ダウンチューブを組んだフレームです。
(手前が、98 SH +1 、奥が A-10)
パイプ径がφ35.0→φ39.0へ、油圧整形でガセットレスになっています。

では何故、98シリーズが正常進化して行く過程で適正化されていたパイプを、剛性アップする必要があったのか?
それは進化の過程を逆に見て、最新のフレーム98SH +2 を見れば分かります。
このフレームを見れば、近年のムーブメントであるエンデューロ系のテイストが入っていることは間違いないでしょう。
詳しくはコチラ → 2014HBF Monkey 98SHU
そしてもう1点、このフレームのキャラクターを知るのに於いて、装着されているフロント・フォークが重要です。

27.5用のフォーク、Auron。
スタンチオン・チューブ径φ35.0mmと、同φ32.0mmのEPICONやAXONよりも高剛性なフォーク採用が前提になっています。
では何故、使用を前提とするフォークが変わると、フレームが変わるのでしょうか?
答えは簡単です。
いくらフォークがしっかりしても、それを支持するフレームの支持剛性(特にヘッド周りの)が低ければ意味が無いのです。
※ノーマルの98の支持剛性が低いという意味ではなく、あくまでもマッチングの問題デス。
フォークがフレームの剛性に勝ってしまったら、どのような現象が起きるでしょうか?
恐らくブレーキング時にジャターが発生したり、テレスコピックの特性上フォークがネジレて摺動抵抗が増しフレーム側が起因の作動悪化等、ネガティブな面が露呈するでしょう。
またコーナリング時にはライン・トレース性が低下し、リバース・ステアが顕著に発生する可能性があります。
そうです、フォークとフレームの剛性は、バランスが取れていなければなりません。
ですから、昨今のムーブメントである「シングルクラウンでロングストローク」なフォーク仕様を前提とすると、必然的にフレームの剛性アップが必要になって来る訳です。
そのためのテストベットとして、98STのテストフレームをベースに作られたのが、98SH +1。
新規に27.5用として作られたのが、98SH +2 という訳です。
勿論、使用する機材の他にも、「やんちゃ+ハイスピード」というフレーム自体のキャラクター(コンセプト)も有る訳ですが。
以前書いた、今泉さんが自転車造りを「落語」に例えた話、想い出して頂けたでしょうか?

蛇足ですが、極端な話として、フレーム選びの基準としてこんな話もあるようです。
(多角的に見ると、突っ込みどころもあるかと思いますが参考まで)
フルサスなら、一番小さいフレームを選べ。
リジッドなら、メーカーがテストしたサイズを選べ。
(ライダーの体格が許容する範囲内での話でしょう)
これは要約すると、
フルサスは文字通り懸架装置の付いたフレームですから、設計値通りに動くよう変形の少ない(パイプの短い)フレームサイズの方が、設計者の狙い通りの動きをするでしょう、という意味ですかね。
リジッドは文字通り懸架装置が付いていなくて、
懸架装置付きのように衝撃の吸収性やペダリング性能云々よりも、むしろ感覚的な「乗り味」が重要に。
「乗り味」を左右するのは、とても抽象的ですが「パイプの使い方」。
パイプの材質、パイプ径、ベント角、テーパー度、バテッドか否か、溶接方法、その他etc、そしてパイプ長。
ですから、テストしたサイズを選べというのは、これだけ「乗り味」を左右するファクターが多いと、なかなか設計者の狙い通りのフレームを作るのは難しく、安易にパイプ長を変えたフレームだと...って話ですね。
まあ、実際にメーカーがテストしていたフレームのサイズが分かることは稀でしょうし、
全てのサイズでテストしていることを、謳っているフレームもありますしね(Specialized New S-Works Tarmac等)。
まあ強いて言えば、メディアでテストしたフレームサイズを参考にする、というのはあるかもしれませんね。
参考までに、
モンキーさんの98STは、プロトタイプのフレームは16本作られました!!
マスプロメーカーさんも、これ程やるかな?って位い拘っていますね♪

※以上は、今泉さんからのヒントを元に、僕が勝手に咀嚼したものです、悪しからず。
もっと、山で乗りたい...
来月から、中国大陸ですorz
長時間の移動が辛いので(椎間板ヘルニアで)、ボルタレン処方して貰わないと心配(涙)。
すみません、大分遅くなってしまいましたが、機会を逃さないうちに、黄色い98について書こうと思います。
今までBlog上ではテストフレームということで、98SHU Study Model と記載して来ましたが、今泉さんより正式名が発表されました。
フォームドダウンチューブ使用の98テストシリーズということで、98SH +1 です!!

因みにHBFに出展された仮称98SHU(27.5仕様)は、現在塗装されヒロ君がテスト中。
こちらの名称が、98SH +2 だそうです。
(HBF出展時)

(ヒロ君テスト中 by今泉さん)

そう、もう書いてしまいましたが、
このフレームの正体は、98 に A-10 用のフォームド・ダウンチューブを組んだフレームです。
(手前が、98 SH +1 、奥が A-10)
パイプ径がφ35.0→φ39.0へ、油圧整形でガセットレスになっています。

では何故、98シリーズが正常進化して行く過程で適正化されていたパイプを、剛性アップする必要があったのか?
それは進化の過程を逆に見て、最新のフレーム98SH +2 を見れば分かります。
このフレームを見れば、近年のムーブメントであるエンデューロ系のテイストが入っていることは間違いないでしょう。
詳しくはコチラ → 2014HBF Monkey 98SHU
そしてもう1点、このフレームのキャラクターを知るのに於いて、装着されているフロント・フォークが重要です。

27.5用のフォーク、Auron。
スタンチオン・チューブ径φ35.0mmと、同φ32.0mmのEPICONやAXONよりも高剛性なフォーク採用が前提になっています。
では何故、使用を前提とするフォークが変わると、フレームが変わるのでしょうか?
答えは簡単です。
いくらフォークがしっかりしても、それを支持するフレームの支持剛性(特にヘッド周りの)が低ければ意味が無いのです。
※ノーマルの98の支持剛性が低いという意味ではなく、あくまでもマッチングの問題デス。
フォークがフレームの剛性に勝ってしまったら、どのような現象が起きるでしょうか?
恐らくブレーキング時にジャターが発生したり、テレスコピックの特性上フォークがネジレて摺動抵抗が増しフレーム側が起因の作動悪化等、ネガティブな面が露呈するでしょう。
またコーナリング時にはライン・トレース性が低下し、リバース・ステアが顕著に発生する可能性があります。
そうです、フォークとフレームの剛性は、バランスが取れていなければなりません。
ですから、昨今のムーブメントである「シングルクラウンでロングストローク」なフォーク仕様を前提とすると、必然的にフレームの剛性アップが必要になって来る訳です。
そのためのテストベットとして、98STのテストフレームをベースに作られたのが、98SH +1。
新規に27.5用として作られたのが、98SH +2 という訳です。
勿論、使用する機材の他にも、「やんちゃ+ハイスピード」というフレーム自体のキャラクター(コンセプト)も有る訳ですが。
以前書いた、今泉さんが自転車造りを「落語」に例えた話、想い出して頂けたでしょうか?

蛇足ですが、極端な話として、フレーム選びの基準としてこんな話もあるようです。
(多角的に見ると、突っ込みどころもあるかと思いますが参考まで)
フルサスなら、一番小さいフレームを選べ。
リジッドなら、メーカーがテストしたサイズを選べ。
(ライダーの体格が許容する範囲内での話でしょう)
これは要約すると、
フルサスは文字通り懸架装置の付いたフレームですから、設計値通りに動くよう変形の少ない(パイプの短い)フレームサイズの方が、設計者の狙い通りの動きをするでしょう、という意味ですかね。
リジッドは文字通り懸架装置が付いていなくて、
懸架装置付きのように衝撃の吸収性やペダリング性能云々よりも、むしろ感覚的な「乗り味」が重要に。
「乗り味」を左右するのは、とても抽象的ですが「パイプの使い方」。
パイプの材質、パイプ径、ベント角、テーパー度、バテッドか否か、溶接方法、その他etc、そしてパイプ長。
ですから、テストしたサイズを選べというのは、これだけ「乗り味」を左右するファクターが多いと、なかなか設計者の狙い通りのフレームを作るのは難しく、安易にパイプ長を変えたフレームだと...って話ですね。
まあ、実際にメーカーがテストしていたフレームのサイズが分かることは稀でしょうし、
全てのサイズでテストしていることを、謳っているフレームもありますしね(Specialized New S-Works Tarmac等)。
まあ強いて言えば、メディアでテストしたフレームサイズを参考にする、というのはあるかもしれませんね。
参考までに、
モンキーさんの98STは、プロトタイプのフレームは16本作られました!!
マスプロメーカーさんも、これ程やるかな?って位い拘っていますね♪

※以上は、今泉さんからのヒントを元に、僕が勝手に咀嚼したものです、悪しからず。
もっと、山で乗りたい...
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