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Cast off the yoke

Yurisさんの新しいHTフレーム「SINGER」の、ヨーク(チェーンステイブリッジ)が凝っていて少し前に話題でしたね。

元ネタはSNSですが、WTPのBMXフレームのヨークも、インヴェストメント鋳造(INVESTMENT CAST)で造られていて「やるなー」と。

BMXのフレームは究極にシンプルで、技術的には「やりつくした感」が有りそうですが、ラディカルなメーカーは研究を惜しまず進化(深化)させているのが素晴らしいと思います。

ヨークとBBはTIGですが、ヨークとCSは差し込んでロウ付けなのかな。

BMXもタイヤ幅が太くなっているので、MTB程ではないにしろヨーク周りのクリアランス確保に工夫が必要なんでしょうね。

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(via: wethepeoplebmx.de)

トップチューブ、ダウンチューブもハイドロフォームドで、ガセットレスなんですね。
モンキーのA-10もダウンチューブはハイドロフォームドですが、本来はBMX用と言うことなので肉厚で重いですね(笑)。

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MTBのリジッドフレームもそうですが、コンベンショナルでシンプルなスケルトンの中に、新しい技術が「しれっと」投入されているのが「グッ」っと来たりしますよね。

僕のフレームにも、FEM (有限要素法)で解析されて限界まで削り込まれたヨーク(シートステイ)が採用されています。
無駄に(失礼!)オーバーなテクノロジーが採用されているみたいで、大好きです♪

↓ 単純に彫り込んであるだけでなく、強度が必要な部位には梁が残されていて「切削オタク」ホイホイ。

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さあ、進化を惜しまず、重力と言う束縛から脱するのです!!
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tag : BMX

タケボウチューン バイクワークス

フロントフォークの内部を変更するために、高い技術力で有名な福岡の「タケボウチューン バイクワークス」さんにお世話になりました。

当初は依頼を受けて頂けるか分からなかったので、自分で海外から部品を調達する選択も考えたのですが、油脂類も新たに揃える必要があったのと、カートリッジ・ダンパーがブラダ式なのでプロに相談させて頂きました。

ボトムケースやエアーチャンバーのメンテなら慣れていますが、ブラダ式はやったことが無いし、ブラダが破れてしまって部品が無かったらアウトですからね。

余談だけど、その点ROCKSHOXのモーションコントロール・ダンパーなんて長く使えるよね。
Oリングさえ出ればOH可能だし、スタンチオン径が同じなら最新のモーションコントロール・ユニットを組むことも出来るし。


以下、こんな流れでした。

・先ずはメールで作業を受けて頂けるか相談し、その後PDFで見積書が送られて来ます。

・見積内容でOKなら、良く洗浄し(ここ大事)、宅急便でフォークを発送。

・作業が終わるとPDFで作業報告書が送られてくるので、記載の内容や振込先等よく確認しましょう。

・OKなら振込先に送金し、明細又は取引履歴の画像を送って確認して頂いて、宅急便にて返送という流れです。

いや~、仕事内容は勿論、対応もプロフェッショナルで感心しました!!

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僕ね以前の経験から、輪界の一部のメーカーさんはプロフェッショナルさに欠ける印象を持っていたんですよ...
お世話になっているショップ経由で依頼している、ママパパさんやダーフリさんはちゃんとした印象ですけど。

あるメーカーのフロント・フォークですが、カートリッジ・ダンパーのリコールの際に代理店に対応して貰った際の事です。

カートリッジ・ダンパーが緩むと言う内容だったので、緩まないようオーバートルクで締め付けたのでしょう、コンプレッション・ダイアルが固くて回らない状態で帰って来ました。

直接の原因はオーバートルクでの締め付けだけど、動作確認をしていないのが一番まずいよね。
他の業界ならあり得ない...

また、ドロッパーポストを購入してラジアル方向のガタが異常なので、代理店に点検・修理依頼したらガタは無くなったけど伸び切らない物が帰って来ました、しかも新品なのにボルトの頭がナメた状態で...

結局、ショップのご厚意で返品して貰い、差額で別のメーカーの製品を購入させて頂きました。

もう、僕はガッカリしてしまった訳ですよ。
輪界の技術レベルなんて、こんなものなんだと...

MTB好きって、結構な確率で車やモーターサイクルも好きだったりしますよね♪
だから本業が、加工屋さんや、メカニックの方も多いんじゃないかな。

僕の場合は、周りにグループAラリーカーのワークスエンジンを組んでいた人や、ホンダやスズキの2輪のエンジンの試作品を切削してる現場とかがあったのでね。

以前も書いたけど、係長が仕事中に自分のモーターサイクルのクランクシャフトをVブロックに載せて、ダイヤルゲージでバランス取りしてたり(仕事中だぞオイ)。

並列2気筒90ccのエンジンのピストンが手に入らないから、ラジコンやら草刈り機のピストンを流用とか(家でやれ)。
会社のデスクに、ピストンが転がっている光景。

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でも今回タケボウさんにお世話になって、考えが変わりました。
技術がある所には、ちゃんとあるんだと。

素晴らしい仕事、ありがとうございました。

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グリーンシーズンまであと1か月半位ですが、滝沢サイクルパークのファンライドエリアは盛況ですね。
立派なトレーニングコースが出来たお陰で、以前問題になっていた「スキルに差が有るライダーが同じコースを走る事によるトラブル」も緩和されるんじゃないかな。

先日のこと、僕と同じくらいの年齢の方かな?カーボンのフルサスで前後FOXのFACTORYのサスで「カッコいいな!」と思って拝見していました。
しかし、バイクに乗せられて「飛ばされているようなジャンプ」だったので、見ていて少しハラハラしてしまいました。

2回ほど転倒され、2回目はなかなか起き上がれないほどのダメージのようでした。

僕の頭を過ったのが、この方が初心者だったかは存じ上げないけど、ネットで定期的に話題になる「初心者に勧めるのはフルサスか?ハードテールか?」と言うお題。

勿論、予算が許すのであれば僕もフルサスを薦めるのに異論はありません。

ただ、最近のフルサスは高性能なのでバイク任せで走れてしまう反面、バイクでカバー出来る範囲を超えてしまった際に、基礎が出来ていないとコントロール不能になるようなシーンを見掛ける気がするんです。

だからと言って、HTなら安全なのかと言われれば違うけど、HTの場合人間の限界の方が先に来ますから。
ゲシればガツンと衝撃が来るし、フロントを下げ過ぎればサスがボトムして「ヒヤッ」っとするし。

HTの場合、少しのヒヤリやヒントを積み重ねて、徐々に限界を上げて行くことが可能と言うか...
高性能なフルサスの場合、いきなりどうにもならない状態に持って行かれることがあると言うか...

限界が高いけど限界を超えるとテクがないと立て直せないピュアレーシングカーと、限界は低いけどコントローラブルなスポーツカーみたいな?

まあフルサスだろうがHTだろうが、本人が欲しい自転車を買うのが一番なんですけどね。
ただ、高性能なMTBが初心者にとって最適なのかと問われると、どうなのかな?って思わせられた出来事でした。

一番大事なのは、バイクの種類に関係なく自身のコントロール下に置くことなんでしょうね。
言うのは簡単でも一番難しいことだし、何より怪我無く楽しみたいですね。


お前はフルサス乗ってないだろと言われそうですが、10年ぶりにフルサス乗ってます。
ホント良く出来ていて、10年前のMTBとは別物ですね。

調子良すぎて、買って2日でディレイラーハンガー曲げてリム凹ませて、暫く乗れませんでしたけど。

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1か月で、2個もハンガー頼むことになるなんて思いませんでした。

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tag : タケボウチューンサスペンションサービス

山窩

自転車乗りにとっては、なんとも微妙な天気が続きますね。
まあ一日中自由に走れるのであれば、色々と選択肢があるとは思うのですが中々ね。

昨年までは、こんな天気であれば迷わずロードバイクで林道を走っていたのですが、近場の林道は殆ど訪れてしまったので...

んで、林道マニアが「異世界グラベル」と呼ぶ林道に行くか、古道探索か迷いましたが、薄日が出て来たので後者にしました。

そうそう、これだけネットが普及して情報が簡単に手に入るようになったのに、林道マニアが所在を確認できない林道が秩父にあると数年前に話題になってね。

種を明かせば、地理的な問題の他に、地元の人間や釣り師が呼ぶ俗称とかね(笑)。
まあ実際にも、走破するには難易度の高い林道ではあるんですけどね。

でも、「何でもググれば苦労なく知る事の出来る」このご時世に、ちょっとロマンのある話も良いよね♪

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今回探索したのは、且つて集落と集落を結んでいた3km程の古道。

既に両集落とも廃集落になっており、本来の目的としては使われていないと思われますが、長い間使われた道なので踏み跡は濃く残っていると確信していました。

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本来の用途では使われなくなった道ですが、戦後に植林された杉林なので倒木があってもなんとかなります。
それに樹高が高ければ、蜘蛛の巣が無くて快適です。

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今回は標高の高い方の入り口が良く分からなかったので(後で理由が分かる)、登り勾配のルートで踏み跡を辿ります。
ひたすら自転車を押したり担いだりで登っていると、突如前方の視界が明るくなりました。

峠です。

いつ見ても鞍部にある峠は、こんな感じで美しい。

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いつものセオリー通りなら、この後は快適な下りが待っている筈だったのですが...

峠の向こう側にある廃集落、且つての集落の名残で樹高の高い木が無い為一面シダ類に覆われていました。
それに加えて、ツングースカの大爆発の如く杉の木が折り重なるように倒れ、道を塞いでいました。

自転車を担ぎ、なるべく倒木の少ない方向に誘われるように向かうと、意図せず廃屋の跡地に。
割れたガラスが散乱し、下手をすれば釘を踏みにく可能性もあるでしょう。

急いで廃屋跡地から出ようとすれば、自転車が倒木に引っ掛かり、引き止められているようで気味が悪い。

ようやく折り重なった倒木で塞がれていた踏み跡の続きを見つけ、目的の林道に出て一安心。
しかし、この林道も廃林道でした。

いつもなら「もう林道に出るのか」と名残惜しく感じますが、今日は林道が恋しかった。

久しぶりに、しびれた山サイになりました。

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突然ですが、且つて日本の山々に実在していた、山窩(サンカ)と呼ばれた人々をご存知ですか?

この春に山窩を題材とした映画「山歌」が公開され、近隣の映画館で公開されるのを待っているのですが未だ見れていません。



僕は数年前に、こちらで山窩について知りました。
秩父の山窩についての読み物です、興味のある方はどうぞ → 最後の山窩

山の妖精タケさん、魅力的ですね。
映画の方も、小向なるさん演じるハナの雨の中で歌うシーンは、健康的なエロティシズムに溢れ美しいらしいですよ。

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tag : MTB古道パスハンティンググラベル林道

元祖MTBテクニックの3コード バニフォはもう要らない?

前回の動画があまりにも酷いので、貼り直しました。
秩父滝沢サイクルパーク、楽しいよ!!




今週は「初心者にはXCバイク派閥」の件が話題でしたが、拡散・発散して行く過程でtweet主の真意から逸れて行くのが興味深かった。

その中でも興味深かったのが、「現代のMTBはバニーホップに向いていない」と言うtweet。
これは僕も常々感じていて、このBLOGでも何回か書いているんですよね。

エンデューロバイクからトレイルバイクまで、現代的なMTBは「下りを速く走るためのジオメトリに特化」している気がします。
勿論、DJやストトラ等は除いてね。

では、「一昔前のMTBではバニーホップがし易かったのか?」って話ですが、個人的には最新のMTBよりはアクションし易かったと感じています。
まあ、その分下りの性能がと言う話は、皆さん体験されて言うまでもありませんよね。



こちらは9年前の動画で、バイクはトレイルバイクのMonkey 98ST 26インチホイールです。
アラフォーの僕でも、60cmはクリア出来ました。

余談ですが、Monkeyの98って里山トレイルでの軽快さを前面に出しているので、当時のトレイルバイクの中でもBBハイトが高めなんですよ。

なので「あと少しシートチューブが短ければ、もっとアクティブに乗れる」と、ノリさんに頼んだけど駄目でしたね(笑)。



こちらは前後150mmトラベルのフルサスで、26インチホイール。
踏切りのタイミングが難しいけど、フルサスでもフロントさえ上がればバニホ出来ます。



24インチのストリートバイク。
所謂「刺し」が入れられなかったので、70cmまでしか飛べませんでしたが楽しかったな。



9年前の動画とは言え僕のバニホのレベルを見て戴いた上で、もう一度言いますが「今時のMTBではホイール1個分飛ぶことは出来ません」Orz

勿論、漕ぎ上げや、フロントを20cm位上げてリアホップして軽くバニホのムーブ位なら出来るけどね。
ペダルを蹴とばす位にフロントを上げてのマニュアルや、ホイール分の高さを出すバニホは無理です。

ここ2年くらい、何でも出来るというキャッチフレーズのCHROMAG STYLUSに乗っていたけど、海外のライダーはマニュったりバニホしているけど、僕は肩が抜けるかと思いました。

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最新のMTBがバニーホップを必要としない?ジオメトリになった現在、以前「MTBでアクティブに乗るための3コード」と呼ばれたバニーホップも過去の話になるのでしょうかね...

真意を読み取れない人も居ると思うから書いて於くけど、3コードに例えられているのはバニーホップ自体ではなく、バニーホップをするために必要な「荷重移動」の大切さを説いているってことよ。

でも、バイク任せでなくテクニックを磨きたいと言う方の為にも、現代版STPみないなMTBが出て来ると良いよね。
いや、そもそも、そう思う人が居ないって事か。

ってことで?バニーホップ警察も必要なくなりますなと毒を吐く。

最後に書いて於くけど、僕の今のMTBもリーチ435mmでホイールベースは1213mmと先鋭的なジオメトリなんだけど、下りは凄く乗り易いんですよね。

今後MTBは、どう進化して行くのか楽しみですね♪

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tag : MTBバニーホップ

バーンナウト

知人から、「ブログどうしたの?」とも聞かれるのですが。
ある意味、バーンナウト。

9月11日(土)放送の「世界ふしぎ発見」は、秩父ですよ!!






では、近況つらつらと。

コロナ感染、なかなか収まらない物ですね...
緊急事態宣言下と言うこともあり、家族の了承が下りないのでグループライドも出来ないし、他県のバイクパークにも行けない。

仕事の方もコロナ渦の影響か、医療機器関係の仕事が増えているのですが、ステンレス系は表面処理をしない物が多いので取り扱いにも気を遣かって手間が掛かるんですよね。

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お盆休みはようやく休めたかと思えば、ずーっと雨...
んでも自転車歴だけは長いので、雨でも乗れる場所は知っているんです。

しかしコロナの蔓延が始まってからBBQをする方が増え始めました、雨でも大丈夫なので。
お盆休みも最終日までBBQで酒盛りしている方達に占領?されてしまい、最終日の夕方にようやく帰ったかと思えば、この有様。

この後、役場の方達が訪れてゴミを撤去して、BBQ禁止の看板と共にバリケードが築かれました(涙)。
ここは僕の土地ではないから占拠していたことは仕方ないとして、せめてマナーは守ろうよ。

MTBもそうだけど、こうやって楽しませて貰えていた場所がマナーの悪い奴らによって使えなくなる。

「えっ?山って皆のものでしょ?」、「所有者なんていんの?」、こんなMTBerが実際に居るんだから怖いんだよね。

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他県のバイクパークにも行けないので、MTBでは市内のサイクルパークに行く機会が増えました。
スラロームコースやダージャンなら、やっぱり26インチが楽しいですね!

ってことで?もう投資することもないだろうと思っていた26インチバイクですが、やっぱり乗っている自転車には手を入れたくなりますよね~。

26インチバイクはシングルスピードで乗っていますが、バーチカルエンド故にチェーンテンショナーが必要です。
過去に何度も記事を書いていますが、クラッチ付きのリアディレイラーを使ったり、Alfineのテンショナーを加工して使ったりして来ました。

それでも不満は無かったのですが、やはり重量面で気になったりしていたので新たにチェーンテンショナーを購入してみました。

本当は以前紹介した、クラッチ付きのSB ONE G3C DH CHAIN TENSIONER が欲しかったんですよ。
しかし、コチラは購入可能なルートに無かったので断念しました。

Design ohne Titel (69)
(via: sbonebikeparts.com)

んで、コレが今回購入した REVERSE Components の Colab ChainTensioner。
「Colab By SB ONE」のロゴ通り、SB ONE のOEMっぽいですね。

勿論クラッチは付いていないのですが、テンションが高めなので今の所はチェーン落ちは無し。
それよりも、ケージまでCNC切削でツールマークが残されていたりでお買い得感はありました(笑)。

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ついでにコグも(送料が勿体ないので)REVERSE Componentsを購入してみました。
HGフリーボディーに喰いつきにくいよう、幅が広くなっているのですが最低限なので結構軽いです。

なかなか国内には入って来ないパーツが多いですが、MTBは市場が小さいから仕方ないのかな~。
でも入って来なければ、海外から買うしかないんですよ!?

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そうそう、シングルスピードに関してですが何かの役に立てば。
トラックエンドでディスクブレーキの場合、ディスクブレーキのIS台座が長穴になっているフレームがありますよね。

台座が長穴の場合、通常のようにボルトにワッシャーだけで締結すると座面が狭いことが原因で面圧が上がり過ぎてボルトが潜り、クラックが入る要因になりますよ。

こういった長穴の場合、厚ワッシャーを使うのが機械組み立ての基本なんです。
ボルトが潜ることの防止だけでなく、位置決めをする際に一度凹みが出来ると微調整しても求芯力が働き戻ってしまうことも防止できるのです。

なかなか、自転車メーカーでやっている所は無いと思いますけどね~。
機械設計や精密機械組立をしている方なら、基本なんですけどね。

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Eurobike 2021が盛り上がっていますが、それ以外でも面白いアプローチをしている人が居て面白い。
コチラは、リアユニットが直線運動するようにリニアガイド(LMガイド)を内蔵しているフレーム。

LMガイドとは「Linear Motion Guide」のことで、直線運動部はスムースに動き、その他の方向のガタは殆どない精密なガイドのことです。

産業機械では一般的に各種ベッドやテーブルのスライド部に使われたり、1軸ロボットのロッドの先端に付き位置決めを行うことが多い重要な部品です。

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(via: pinkbike.com)

MTBのような泥にまみれる場所に使って大丈夫かと思うかもしれませんが、産業機械でもかなり過酷な条件下でも使われていたりします。

スライド部にはワイパーが付いてダストを掻き分けますし、内部にはボールリテーナーが入っていて内部をボールベアリングが循環していて、グリスニップルからグリスを注入すれば古いグリスを押し出しメンテ可能です。

余談ですが、流石にセラミックの粉塵に曝されていたりすると厳しいですね。
焼きの入ったベットよりも硬度の高い粉塵に曝されると、流石に摩耗は免れません。

以前レーザーでセラミックウエハーをカットする装置のXYテーブルにガタが出て、中国の現場でXYテーブルを下ろしてLMガイドとボールネジを交換したことがありました。

現地にある油圧のハンドフォークを使ってXYテーブルを持ち上げたりと大変な作業だったけど、昼食は食堂で職人が刀削麺を作っているのを生で見れるのが楽しかった。
油そばみたいな麺もあったけど目玉焼きが載っていたりして、結構美味しかった。

他のメンバーは現地社員と同じ食事はダメって人が多かったけど、僕は結構大丈夫でした。
最終日に、空港で飲んだドリンクに入っていた氷でお腹を壊したけどねー。

無題a

でも、Yety 303でもLMガイドが使われていたから大丈夫でしょ!
Yetyのは世界のTHK製ですね → コチラ

THKは、本当に世界のTHKですねー。

これまた中国で、EMS世界2位のペガトロン社で仕事をさせて頂いた時に、同じフロアから日本語が聴こえて来てね。
そしたら、THKの営業さんだったかな。

その晩、日系企業の社員が一緒に飲んで、何故かTHKさんが全額払ってくれて「流石世界のTHKさんだなー」って本当に思いました。

いやー、ペガトロン社は本当にセキュリティーも厳しくて、帰りは守衛所前で車のトランクの中までチェックしてましたね。
今では、入れてくれって言っても入れてくれないだろうなあ(爆)。

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あと、最近デフォルトになりつつあるケーブル内装式のフレーム、皆さんグロメット(ケーブルホールの蓋)に困ったりしてませんか?

僕のフレームのグロメットはゴム製だったんだけど、僅か1年で劣化してグズグズのボロボロになって使用不可に。
硬質樹脂や金属製の蓋なら問題ないんだろうけど、樹脂部品は劣化しますからねー。

ショップ経由で代理店に問い合わせて貰ったけど、音沙汰無しみたいで...
これだから、代理店は。

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仕方ないので代替品を探します。
しかし、他メーカーのグロメットを流用しようにも寸法の記載が無い、専用品ですからね。

では、電材の汎用品(規格品)で探そうにも、国内だと円形の膜付きグロメットはあるものの、楕円の小さいサイズのグロメットとなると皆無なんですよ。

しかーし、流石世界の工場・中国です。
中国のメーカーなら、ニッチな形状・サイズとも揃っていて助かりました。

海外から部品を調達することを毛嫌いする輪界の方の意見も理解できるけれど、ユーザーとしては欲しい物が買えないから海外から取り寄せている場合も多いんじゃないかな。

ケーブル内装式フレームで長く乗りたいって人は、フレーム購入時にグロメットも確保して置いた方が安心かもね。
しかし、1年で形が無くなるほど劣化するって(涙)。

グロメット

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プロフィール

Danny T

「首都圏の秘境」と呼ばれる地を走る、雑食系バイカーのBLOGです♪

過去に腰椎骨折、椎間板ヘルニアでも、楽しく乗ります!

Author:Danny T


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